第三回学習会(当番幹事:矢崎・岡)

第3回研修会の現地視察が、晴天のもとに実施されましたので状況を報告します。


■講師:山梨県緑化センター
    樹木医 小野仲夫


■視察先:
(1)大豆生田のヒイラギ   北杜市須玉町大豆生田
(2)根古屋の大ケヤキ 北杜市須玉町江草5002 根古屋神社
(3)神田の大イトザクラ 北杜市小淵沢町松向2767
(4)山高の神代ザクラ 北杜市武川町山高2763  実相寺
(5)王仁塚のサクラ 韮崎市神山町武田346 諏訪神社


■参加者:
 会員25名


■行程:
 斐市役所双葉庁舎駐車場(9:15発) = 大豆生田のヒイラギ(9:30/9:40) = 根古屋の大ケヤキ(10:00/11:00) = 神田の大イトザクラ(11:45/12:30) = 道の駅はくしゅう(12:50/13:40) = 山高の神代ザクラ(14:00/14:40) = 王仁塚のサクラ(15:00/15:40)  =  甲斐市役所双葉庁舎解散(16:00)


■実施状況:
 小野先生のアドリブで立ち寄らせて頂いた大豆生田のヒイラギは、県指定の天然記念物。不定根の誘導による樹勢回復が図られています。





 根古屋の大ケヤキは、樹齢1000年、幹囲10mを超える巨木が2本セットで国指定の天然記念物に指定されています。間近の道路など周辺環境の悪化がみられますが、礫4割、土6割の悪い土壌条件がむしろ踏圧の影響を少なくする効果を発揮しているのではないか、とのことです。活力度診断では、指数2.4(26点/11項目)、判定○となりました。





 神田の大イトザクラは、県指定の天然記念物、樹齢400年、幹囲7.5mのエドヒガンザクラの変種です。近年は著しい衰退が目立ち、一刻も早い樹勢回復対策が必要で、対策方法としてはもはや「根継ぎ」しかない、とのことです。活力度診断では、指数3.7(41点/11項目)、判定×となりました。





 昼食で立ち寄った「道の駅はくしゅう」では、展示してある駒の松の切り株を視察しました。駒の松は、白州の横手にあった樹齢300年の松です。平成20年に松くいの被害で枯死しました。株にあいている小さな穴は、マツノマダラカミキリの蛹室や脱出孔だそうです。





 山高の神代ザクラでは、ご住職から樹にまつわるお話を頂きました。国指定の天然記念物、推定樹齢2000年、幹囲10.6m。過去、折れた太枝の年輪を数えたところ1000年だったとのことで、推定2000年も妥当と思われるそうです。この巨木には不思議な力が宿るそうで、詣でた人が健康を取り戻したことに感謝する礼状が年に何通も届くのだそうです。





 王仁塚のサクラは、市指定の天然記念物、樹齢300年、幹囲3.6mの樹勢の旺盛なエドヒガンザクラです。



 終始、懇切丁寧な解説をして下さいました小野樹木医と、お忙しいところ貴重なお話を頂きました実相寺ご住職に、一同感謝します。ありがとうございました。



 最後に、アンケート集計結果を掲載します。