[平成23年度活動記録]平成23年度 第一回学習会(当番幹事 齋藤・向井)
■内容 「樹木診断方法の座学と実習」
■講師 樹木医 小野仲夫氏
■日時 2011/6/18/9:00〜15:30
■場所 山梨県緑化センター
■出席状況 出席者19名
学習会は、午後から雨との予報が出たために予定を変更して、午前中に園内での実習、午後に座学をしました。講師は小野仲夫樹木医です。
では、実習の模様を順路に従ってご紹介します。
◇まず、アカマツ。樹幹注入の実習です。
下は、動画です。
◇次にサトザクラ。平成14以来不定根誘導による樹勢回復を試みています。かなり回復している現状を確認しました。
◇次にイロハモミジ。緑化センターには、他にもオオモミジ、トウカエデ、ハウチワカエデ、ノムラカエデ、メグスリノキなどカエデ科の樹木がかなりあります。こちらは、8年ほど前に竹を用いた土壌の通気透水性を改善する試みが行われたイロハモミジです。
◇最後にヤマザクラ。幹の損傷により腐朽が進み、痛々しい。来春は、緑サポーター会で樹形や樹勢回復などの再生に取り組みたい……という声が上がっています。
以下は、午後の座学の様子です。
=小野仲夫樹木医のお話の要点=
・マツとマツノザイセンチュウ(大径木は枝だけでなく根も調べること)
・日本のマツは全て罹る
・マツを元気にするには 木の下の落葉をかいてやる
・枯れマツは、(5月に)伐倒処理して焼却へ
・手入れには、木の生理を知ること
・人の生活様式など環境の変化により劣化したものは簡単に元にもどらない。
平成23年度 第1回緑サポーター会 学習会アンケート集計結果
■出席状況 18名/57名(31.57%)
■回収状況 14名/18名(77.77%)
3)今回の研修の感想を教えて下さい。
・大変に良かった。
・過去の経過観察を踏まえた説明が勉強になり、質疑応答が良かった。今後も年2回位お願いします。(4名)
・ 講師の経験を交えての講義で理解しやすかった。(4名)
・松枯れ予防の樹幹注入の方法等実際に学ぶ事が出来、座学も実践的で学ぶべき点が多かった。
・ 先生が気軽に応答して下さり、又分かりやすく回答していただきよかった。
・ 松食い虫を見てみたい。実物を見た事がありません。松のこれからがどうなるのか考えさせられました。
・ 樹木の診断の現状実態が把握出来た。
・ 現場(センター園内)で樹木の実物を見ながら大変勉強になった。
4)今後研修に取り上げてほしいテーマがあったら教えて下さい。
・ センター園内の損傷が著しい山桜の樹形・樹勢回復等を会で定点的に実施したら。(3名)
・ 名木・巨木ではない取り組みやすい樹木の手入れ実習(公共施設・学校等)
・ 樹木の治療の成功・失敗例等、又植栽基盤の診断と改善方法。
・ 樹木を増やす実例を研修したい(種・挿し木・接ぎ木等外)
6)会に対するご意見.ご要望、アイディア等を自由にお書き下さい。
◎学習会は一般の人も参加できるようにしてして欲しい。緑サポーターの増加にもなるのでは。
◎植林・緑化イベント等にボランティアとして参加(2名)
◎誰に対して、何をサポートして行けば良いのか、分かりづらい。とは言っても今まで通り参加させてもらい、研修をし知識を研くことが大切(2名)
◎足手まといにならぬように気をつけて樹木医の作業に同行し、実技を交えた研修があると良いと思う。
アンケート有難うございました。沢山のご意見をいただき、会員全体で参考にして行きたいと思います。(集計 小林) 以上。