平成30年度やまなし緑サポーター会(第10回)定期総会議事録

 日 時: 平成30年6月8日(金) 

     午後2時50分~4時30分

場 所: 山梨県立文学館・研修室 

   やまなし緑サポーター会総会次第

1、開会及び司会 山村副会長

2、会長あいさつ 饗場会長

 引き続き総会へのご参加ご苦労様です。今日の学習会は、旧来からの実践的な学習と異なりグローバルな視点から気象・環境面と樹木の関わりに付いて学ぶことが出来ました。

緑サポーター会としては大変良い研修と成りました。

 さて、本会は平成20年度に発足し、以来10年の節目に当たる記念すべき総会に、県みどり自然課小松沢課長補佐ならびに緑化推進機構元吉事務局長のご出席を戴き盛大に開催することが出来ました事を大変嬉しく思っています。

 此も偏に会員の皆さま方のご理解ご協力はもとより、これ迄各関係機関のご指導ご支援の賜物と思い、改めて心から感謝を申し上げる次第でございます。

 おかげさまで、私達も此までに広い範囲で学び経験を重ねながら緑化の推進や啓蒙活動に努力して参りましたが、まだまだ十分な活動に繋がっていないのが実情です。

 今後は、役員会で更に議論して幅広い活動を目指して努力して参りたいと思っています。今後のご支援ご協力をお願するとともに皆さま方も各自で地域の課題を見 つけて取り組んで戴きたいと思います。

 

3、来賓ごあいさつ  

    山梨県みどり自然課 小松沢 靖課長補佐

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 本日は、課長が出席してご挨拶を申し上げるべきですが業務の都合で失礼していますが、私からご挨拶を申し上げます。

 日頃から緑化行政の推進にご協力を戴き感謝を申し上げます。

 緑サポーター会は、平成11年度に林野庁の緑化推進事業の一環として始まった事業であります。全国では1500名が登録されていますが、山梨県では、延べ229名が登録され全国でも最も多い会員を要しています。

 私も、昨年一昨年と緑サポーター養成講座に関わる機会が有りましたが、内容も一層充実しており、現行サポーター会員の皆さまにも復習として受講が出来ますので是非ご参加下さい。

 今後も多くの皆さんが緑に関心を深めて戴きたいと思います。

 先程の講義の中にも有りましたが、地球温暖化の防止には、二酸化炭素の大気中の濃度を増加させないことが重要です。

  地球上の大気の21%が酸素で有るすと言われています。酸素が多くの生物の生命を支えてます。樹木は二酸化炭素を吸収し植物の光合成作用により、酸素が大気中に放出される為、森林を守り育て行く事が大変重要であります。

 例えば、木造の家を建てると木を切る事に成りますが、木の家は、二酸化炭素を長期的に貯蔵し続けます。更に伐採地に植林することで森を増やすことに繋がつて行きます。

 今後も、緑を増やす活動にご協力頂きたく宜しくお願いします。本日は、総会の盛会おめでとうございます。

 

来賓紹介 

山梨県緑化推進機構元吉乗人事務局長      

日本樹木医山梨県支部長 久保田公雄氏が就任

  

4、議長選出 会則第11条により会長が議長となる。

出席者:40名 委任状22名 会員½以上出席で総会成立

5、書記任命 事務局2名


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6、議 事

  第1号議案 平成29年度事業報告について

        (事務局・広岡)   可決

  第2号議案 平成29年度収支決算報告について

        (会計・海老塚) 

      監査報告(監事・萩原・塩沢  可決

  第3号議案 平成30年度事業報告(案) について(事務局)可決

  第4号議案 平成30年度収支予算(案)について(会計) 可決

  第5号議案 会員名簿・連絡網の更新について(事務局)可決

       以上原案どうり全ての議案が可決成立しました。

  第 6 号議案 その他

  添付資料・巨樹サポート活動の実施要領・やまなしの緑化に関する情報提供について(事務局)

  質 疑 応 答

(ご意見)

 昨年度の実績を見ると一応内容の濃いテーマに成っているが、実質は他の団体や先生方の支援に依るもので自主的な活動ではない様に思われます。

 地区ごとに班組織が有るので、今年度は地区に会った班活動を行って戴きたいと思います。

  例えば、北杜市にも天然記念物が有りますが、管理が不充分であると思います。地域の実状に合った観察・管理など、みどの情報提供に活かせるような具体的な活動が出来ればと思います。

(回 答) 

 昨年も同様な提案が有り、地区リーダーが中心に活動を検討致しましたが具体的な活動には至っておりますん。

 今年度は、更に各地域の課題を見つけて、どの様な活動が出来るのか班長を含めた役員で「班長会議」を開催し取り組んで行きたいと思っています。

7、閉会 小林副会長

                      以 上

 

 

学 習 会: 午後1時~2時30分

 内 容: 「近年の異常気象と台風について」

 講 師: 北野芳仁先生(甲府地方気象台調査官)


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○近年の異常気象(高温・多雨・低温)

 「平均気温や降水量が平年より著しく偏り、その偏差が25年以上に1回しか起こらない程度の大きさの現象 」

 原 因: 偏西風の蛇行「極の周りを西から東に流れる偏西風は南と北の温度差を減少させるように南北に波を打ち蛇行する」

・蛇行の大きな流れ:南北の熱の交換が大きく、強い寒気が南下すること。

・蛇行の小さな流れ:南北の熱の交換は小さく、強い寒気が南下することはない。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは、 

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸に かけて海水温が平均より高くなり、その状態が1年程続く現象である。

 逆に同じ海域で海水温が平均より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。それぞれを数年おきに発生する。

○テレコネクション

   遠く離れた複数の場所における大気や海洋の異常気象状態が相関をもつこと、たとえば南方振動やエルニーニョでは南太平洋の東部と西部において、気圧や海面水温の変動をともない、一方が高くなるともう一方が低くなるといった相関がみられる。

(遠隔結合・遠隔相関・遠隔影響)

 

 ○台風はCDのように薄っぺらかった。

 CDの厚みが1.2mmに対し直径がちょうど100倍12Cmの円盤。しかも縮尺は、CD実寸台風の10kmに相当する。

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○雲をつくる実験(空にぽっかりと浮かぶ白い雲)

 あの雲をなんと、ペットボトルの中に作ることが出来る。空の雲、空気中の「水蒸気」と「ちり」そして「温度が下がる」の条件によつて出来る。 

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○「グスコーブドリの伝記

 大正後期を中心に活躍した童話作家宮沢賢治によつて、1932年書かれた。冷害を止めるために火山噴火で二酸化炭素(CO2)

を増やすくだりは、地球温暖化現象が大々的に問題視され始めた21世紀初頭には、温暖化のわかりやすい描写の例として紹介されることも多かった。

○温暖化防止に向けて森林の果たすべき役割

 地球温暖化は、大気中に存在する二酸化炭素など温室効果ガスの濃度が上昇することが原因だと考えられています。

 温暖化を防ぐためには、大気中への二酸化炭素放出を減らし、さらに、大気中から二酸化炭素を取り除くことに取り組む必要があります。

 植物には、半永久的に利用可能な太陽からの光エネルギーを利用して、大気中の二酸化炭素有機物として固定するという重要な働きがあり、特に樹木は幹や枝などの形で大量の炭素を蓄えて酸素を吐き出す作用を行っている。

 

(質 問) 山梨は西側に3000m級の南アルプス連峰が連なっているが気象にどう影響しているか。

(回 答) 西側からの寒気が来ても南アルプスに因って甲府盆地が守られている。一方雨が少なく、フェーン現象により気温が高く、日照時間が長いなど盆地特有な気象となる。  

                      以 上

 

 

熱中症予防は意識改革を(NNS気象シンポ)

2018年6月23日NNS気象情報室開設を記念し、山日YBSホールで

甲府盆地の温暖化と熱中症」をテーマにした気象シンポジウムが開催されました。過日、ご講演を戴きました甲府地方気象台調査官北野芳仁先生が出演していします。

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平成18年6月8日(金)第10回定期総会及び学習会開催した山梨県文学館会場
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