「第72回美し森つつじ祭り」に参加しました。

日 時: 令和元年6月2日(日)9時開会

場 所: 北杜市大泉町西井出(美し森)

開会式: 北杜市観光協会浅川会長、北杜市市長

 昔は、美し森一面にレンゲツツジが群生していそうですが一時樹生が衰えたため、20年前から再生を目指して植樹を行ってきました。皆さんで守り育ててきた美し森の更なる再生のため植樹祭をもりあげて行きたいと思います。

 浅川会長さまから、昨年からやまなし緑サポーター会の皆様の参加協力を得ている旨の報告が有りました。

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 開会式終了後参加者約120人余りが山頂の植栽地に向かいました。植樹の仕方に付いて説明がが有り、200本あまりのレンゲツツジ苗木が植樹され無事に終了しました。

 やまなし緑サポーターからは、18名の会員が参加して、一般参加者と和気あいあいの中でも丁寧な植樹によい汗を流しました。

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植樹を終えてほっと一息する会員の皆さん大変ご苦労様でした。
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美し森山頂での実技研修会を行いました。

 やまなし緑サポーター会では、植樹祭終了後、小林稔蔵先生(樹木医)を講師に、美し森のツツジてんぐ巣病の除去方法等について、実技を学びました。

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小林稔蔵先生から除去方法、位置、加減などについて学ぶ。

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てんぐ巣病

 (てんぐすびよう)とは植物病害の一種で、植樹(多くは樹木)の茎・枝が異常に密生する奇形症状を示すものの総称である。高い木の上に巣のような形ができるための名がある。英語ではwitchs broomもしくはwitches broom(魔女のほうき)という。

 直接の原因としては、植物ホルモンの異常が考えられる。通常は、頂芽から出るオーキシンがその下の腋芽の成長を抑えている(頂芽優勢)。しかしオーキシンに拮抗するサイトカイニの量が

多くなると、多くの芽が一度に成長することとなり、天狗巣症状が現れる。

 これを起こす原因は様々で、菌類、昆虫、線虫、ファイトプラズマ、ウイルスなどがある。

 特に子嚢菌類タフリナ科に属するサクラのてんぐ巣病(Taphrina wiesneri)がよく知られている。日本では、他にバッカクキン科の糸状菌・タケのてんぐ巣菌(Aciculosporiumtake)もタケノコの生産に支障をきたすために問題化している。

 ツツジてんぐ巣病

 病原菌は、罹病枝の組織内に生存したまま越冬する。春に新しく展開した葉の上に胞子を作り、伝搬する。

学名: Exobasidium pentasporium

分類: 担子菌類、もち病の一種

加害部: 枝の梢、葉

加害時期: 新しい梢への伝染は4月~5月

 防除方法:患部が少ないうちに、枝梢を切除して焼却などで感染源を無くすことが有効。

 枝梢が太くなり、そこから多数の小枝を出し、小さな葉を密生させる。全体としてはこんもりとして、鳥の巣状になる。これを天狗の巣に見立てた病名。寿命が短く、病巣の枝は数年でかれる。

                      以 上