平成28年度総会及び講演会開催のお知らせ

開催日時: 平成28年5月13日 午後1時30分〜午後5時
講演会:午後1時30分〜3時
総 会:午後3時15分〜5時
場 所: 山梨県武田の杜サービスセンター研修室


やまなし緑サポーター会の活性化のためには、会員の皆様が当会の運営に関心を持って戴く事が大切だと思います。皆様のご支援ご協力をお願いします。

尚、当日の参加も可能です。会員の皆樣には、ご参加を宜しくお願い致します。

【平成26年度やまなし緑サポーター会総会及び講演会】

日 時 平成26年年 5月11日(日) 13:00〜 16:00
場 所 山梨県立文学館 研修室
出席状況 出席者 25名 委託状 19名 不通 9名
来 賓 山梨県森林環境部 みどり自然課課 善積課長補佐
山梨県緑化推進機構 秋山理事
山梨県武田杜サポートセンター 小野所長
日本樹木医山梨県支部 小野支部
山梨県造園建設業協同組合 会長代理 (順不同)

(会長あいさつ)
昨年は、地域活動にシフトを移してボランティア活動等への参加を計画したが、
台風等荒天のために中止となつた案件も有りました。
今年度は、さらに系統的な学習と実践活動をとうして、地域の緑化の普及及び
啓発に取り組んで行きたいと思っている。
関係機関のご指導ご支援を宜しくお願いします。

(来賓あいさつ) 善積課長補佐
県の緑化推進計画に基づく、緑の普及、啓発事業として、県内各施設を核に
推進する「緑の相談所」を開設して、その運営を県造園建設業協同組合に委託
した。
やまなし緑サポーター会の皆さんのスキルを生かした活動が求められいる。
県下の植物の生育状況、病害虫の発生状況等、緑に関する情報の把握が被害を
最小限に留めることにつながる。
皆さんの今後の活動に期待するところが大である。緑の普及、啓発事業にご
協力をお願いしたい。

【総会議事】

第1号議案 「平成25年度事業報告について」 可決

第2号議案 「平成25年度収支決算及び監査報告について」 可決

第3号議案 「会員名簿・連絡網の更新について」
4名入会 11名退会 総会員数 53名 可決

第4号議案 「平成26年度事業計画(案)について
(学習計画 8月 〜 2月)
・樹木の分類・樹木の病害虫防除の基礎的な知識を継続的に学習
・樹木名木の県外視察及び交流・意見交換・情報の共有
・樹木の診断技術・防除方法の実践
樹木医会の巨樹名木診断活動の補助
・「緑の相談所」事業への参加・植物の生育状況、病害虫の調査
・ボランテア活動の内容
地域サポート活動・緑化イベントの運営補助 可決

第5号議案 「平成26年度収支予算(案)について 可決

第6号議案 「その他」 1 総会及び学習等計画しても参加者のが少ない。
参加者のを増やす取り組み、学習内容の充実や内容見直し等
2 会費の未納者が25バーセント余りある。
未納者の対応、振り込み料金を会費負担にす。
参加を増やす取り組みともかさなる。
予定時間を大巾に越える熱心なご意見ご要望が有りました。貴重なご意見ご
要望を今後の運営に生かすべく、執行部一同努力して参ります。

閉 会 ご来賓の皆様には、長時間ご臨席を賜り、ご指導を戴き有り難う御座いました。
会員の皆様ご苦労さまでした。今後の事業にご協力をお願いします。
以上
引続き講演会の内容は掲載します。

総 会 の お 知 ら せ                

総会を以下の要領で開催します。

 日時  5月11日(日)  13時〜17時  (14時から研修会)

 会場  山梨県立文学館(住所 甲府市貢川1丁目5   電話 055-235-8080)

やまなし緑サポーター会の活性化のためには、会員の皆様が当会運営に関心を持っていただくことが大切だと思います。会員の皆様は、ご出席くださるようお願いいたします。


山梨県緑化センターについて             (記録者 向井)

緑化センターの行方については、5月3日付の山梨日々新聞に詳しく載っています。

「緑化センター事業引き継ぐ 『緑の相談所』開設」
「県造園建設業協同組合(帯金岩夫理事長)は、甲斐市篠原の同組合内に「緑の相談所」を開設した。・・・同組合が県から委託されて設置した。4月に樹木医による緑化相談を始めたほか、今月から花や樹の専門家による園芸講座「緑の教室」、緑サポーター養成研修などを開く。」
 


なお県庁ホームページ(更新日 2014年3月31)には、以下が載っています。

 昭和49年4月、緑化推進の拠点施設として緑化センターが設置され、以来、県民に対して緑化に関する学習機会や情報の提供を行ってきました。
 緑化センターの設置後、県内においては公園等の施設の整備が進み、県民により身近な地域で緑化に関する学習機会を提供できる環境が整ったこと等から、平成26年度からは、事業を県内各施設に分散して開催する等、緑化に関する事業の実施方法を見直すこととしました。
 この点を踏まえ、平成26年3月31日をもって緑化センターを廃止します。


 なお、平成26年4月以降の、樹木や草花に関する緑化相談や緑に関する学習講座等については、みどり自然課のページをご確認ください。
 関連リンク  みどり自然課のページ  みどり自然課

[平成25年度活動記録] 視察研修会・長野市芋井「素桜神社の神代ザクラ」 (記録者 向井)

 ■内容 長野市芋井「素桜神社の神代ザクラ」診断
 ■講師 佐藤 芳幸先生(樹木医) ほか 八田 鶴雄さん(神代ザクラ保存会会長)
 ■日時 2013/9/22(日) 10:00〜16:00
 ■場所 長野県長野市・素桜神社
 ■参加 総計13名(県緑サポーター12名、一般1名)

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 天候に恵まれた視察研修会でした。研修先は長野県北西部。地図をご覧ください。

  1. *素桜神社について(WIKIPEDIAより)
  2. 長野市北西部の中山間地・泉平集落にある社である。
  3. 神社の名については、古代神々が各国に賜り育てるよう命じた桜のうち、この芋井の桜だけが生き残ったので
  4. 「神様から戴いた一番はじめの桜」であるから「素桜」(もとはな)と呼ぶという言い伝えや、桜の精が
  5. 「この桜は日本の桜の一番素(もと)になる桜だから『素桜』と呼ぶ」と語ったという言い伝えがある。

素桜神社の神代ザクラ(神代桜)(じんだいざくら)は、素桜神社境内にあるエドヒガン。
根回り9m・目通り周囲11.3m・樹齢は約1200年と推定される。1935年(昭和10年)12月14日、「素桜神社
の神代ザクラ」として日本国の天然記念物に指定。2012年現在、エドヒガンで国の天然記念物に指定されている
のは2件のみである。1992年(平成4年)に樹勢回復治療が行われた。
  (注)神代桜 - 実相寺山梨県北杜市)にある「山高神代ザクラ」。同じくエドヒガンで、国の天然記念物。
由来に関する言い伝えはいくつかあるが、一般的には「素戔嗚尊がこの地で休んだときに、持っていた桜の杖を池の畔に挿したものが成長した」と伝えられる。
観世宗家が1898年(明治31年)に作曲した謡曲『素桜』はこの桜を題材としている。


 
勾配のきつい道路をバスで目的地へ向かう。



到着後、石段を登って神社の境内へ。



天然記念物(国指定文化財)の案内ボード。



周辺のリンゴ畑との間に舗装道路が通っている。



緑サポーターたちが、樹勢回復のために設置された散水コントローラーの配管状況等を点検作業中。



境内。竹垣に囲まれた神代ザクラ。



樹木診断システム「ドクターウッズ」を用いてソナーで内部診断をしている光景。



データはパソコン上で示される。



最後に集合写真を撮りました。


佐藤樹木医からの「神代ザクラ樹勢回復事業に関するお願い」(資料より抜粋)
「約20年前に故尾台喜貞樹木医の指導のもとに樹勢回復工事が
実施され、一時は樹勢が非常に良好になったが、ここ数年は、枝先だけでなくかなり太い枝にまで枯死する部分が目だち、明らかに衰退が進んでいる。

原因の一つとして考えられるのは、平成17年西側に大きな農道が作られ、なだらかに伸びていた斜面がなくなり、切り土部分が高いブロック積みになったため、サクラの周辺土壌が乾燥してきていると考えられること。
その他にも開花期に観光客の踏圧による根茎の衰退や吸汁性害虫の発生など。

保存会の八田会長と管理計画を立てて、毎年予算をいただいて土壌改良・施肥等樹勢回復に努めてきたが衰退を防ぐまでには至っていない。この状況が今後続くならば、貴重な国の天然記念物を失う可能性も無いとは言えない。
樹木医会長野支部の力を借りて総合的な診断を実施したうえで、現時点で樹勢回復に必要な処置を施すことが急務と考えます。

地元保存会の予算だけでは非常に厳しいのが現実。灌水設備や菌根菌資材による新しい土壌改良工法を施行するには、かなりの経費がかかるのも事実です。
地元の貴重な文化財をよりよい状態で後世に引き渡すためにも、皆様のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。」


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<参考記事>
下は、ブログ記録者が翌9月23日、個人的に訪れた北杜市小渕沢町の「神田(しんでん)の大イトザクラ」です。

推定の樹齢は400年以上といわれ、1959年(昭和34年)2月9日に山梨県の天然記念物に指定されたもの。
以前、緑サポーター研修の樹勢診断の折に、「すぐ横に舗装道路が建設されて以来の通行車両による振動、またアクセスが良くなったために観光客が増えて、その踏圧が原因と思われる。」と説明がありました。
数年前に張り巡らされた防風ネットに対して景観上の苦情が寄せられたようですが、それでも春になると訪れる人々は相変わらず多いようです。
詳細は →(Wikipedia神田の大イトザクラ

[平成25年度活動記録]研修会「樹 木 の 病 害 虫」 を開催しました。 (記録者 齋藤)

■内容 「樹木の病害虫」

■講師 大澤正嗣 先生  (森林総合研究所 樹木医

■日時 2013/8/23(金) 14:00〜16:00

■場所 山梨県森林総合研究所  https://www.pref.yamanashi.jp/shinsouken/


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お話の概要は以下の通りです。

日 本 の 生 物 の 種 類

 動物の種類(昆虫の種類は多い) 甲虫類擬態、ハチ擬態、糞尿擬態
   クワガタ・カブトムシ・アサギマダラ・カミキリムシ


 ▷アサギマダラの主な移動ルート 

 

   北上のルート 台湾陽明山 ー 九州・京都比良山

   南上のルート 比良山 ー 南大東島・比良山 ー 台湾・九州 ー 陽明山

   南北の移動範囲(蔵王ー中国)まで及んでいる。


 ▷役立つ虫  カイコ(ネクタイ)・ミノムシ(財布)

 ▷おいしい虫 ハチミツ、蜂の子(ヘボ)クロスズメバチ、イナゴ、カミキリムシ幼
        虫、ゲンゴロウ

 ▷毒虫    ドクケムシ、チャドクガ、サコケ(柿の木)、ヤマビル 
        富士川の西方(南部・早川)・北杜の一部・韮崎の一部
        マダニ ー 鹿に住み着いている (5mm) 病気の媒介

 ▷感染症   スピロヘーター(ライム病)
        リケッチア(日本広班熱)
        ウイルス (SFTS) 重症熱性血小板減少症候群

 ▷財産害虫  服を食べる虫・カツオブシ

 ▷農林害虫 
   

         ナラ枯れ 1998年から発生
         被害  長野 16年発生
              静岡 20年発生
              群馬 22年発生
              東京 22年発生
     
       ◎カシノナガキクイムシ(養菌性昆虫)
         ・夏〜秋にかけて、大きな木でも短期間に枯れる激しい被害がある。

[

    山梨県下一円にナラがある。ナラ枯れを未然に防ぐため、32ヶ所で調査を 
    している。幸い県下には発生していないが、近県に及んでいる。

    標高2000m以上の山で発生している。ミズナラ、コナラ、ウラジロガシ、
    アカガシ、(ブナ、ナラ属・カシ属)の木 


    特に、8〜10月に褐変が起きる。早期発見・早期の処置が必要である。

        ・高さ2m以下の樹幹から大量のフラス穿入孔(直径2mm弱)
        ・独特の形をした成虫(5mmほどの円柱形のキクイムシ

 
      ◎松くい虫

         ・マツノザイセンチュウ 大きくても1mm以下
         ・マツノカミキリ(2〜2.5mm)が媒介

    弱った木でないと卵が生めない。
    現在は、減少しているものの、低迷は維持している。
    標高950m〜1,150mに多く発生している。

    [対 策]
        ・予防散布 5月終りの(5月25日前後)6月中旬、7月初め、7月下旬
         計4回

        ・樹幹注入剤  マツノザイセンチュウを殺す。(大きな木で5万円位)
         
         (注)天然記念物には、注入しなかった(武川舞鶴のマツ)。
          1〜4年に一度樹幹に注入(2月頃が適期)。

        ・被害木の除去5月下旬までに伐倒(焼却・燻蒸処理・薬剤散布)。

        ・最近は直接地面に撒いて予防する方法がある。 


[平成25年度 後半の 活動記録]

 ・8/23 研修会 於 山梨県森林総合研究所

 ・9/22 研修会 於 長野県芋井「素桜神社の神代ザクラ」診断

  上の活動記録につきましては、順次アップロードして参ります。