吉谷桂子氏講演会に参加して
開催日:令和元年10月23日(水)午後2:00~4:00
場 所:敷島総合文化会館(山梨甲斐市島上条1020)
演 題 「これからのガーデニングと花の庭」
美しく心癒す草花と、それを育てるガーデニングあり方。
また、昨今の気候変動も含め、変わりゆく生態環境や時代、自分の体力気力も視野に入れ、これからのガーデニングに求めたい[真・善・美]の可能性を探ります。
○イングリッシュガーデンて何?
イングリッシュガーデンとは、ガーデニングが盛んなイギリスではよくみられる自然美をたたえる庭のことを言います。
田舎の風景が庭で楽しめるように作られるコテージガーデンやカントリーガーデンといった言葉も似たような意味合いです。18世紀~19世紀に始まったイギリス式庭園(風景式庭園)の流れを汲んだもので、イタリア式庭園やフランス式庭園の幾何学的な様式とは異なり、自然のままの植物や花を楽しめる庭園です。
○イングリッシュガーデンの作り方
イングリッシュガーデンは自然な雰囲気を楽しむ庭園です。
自分の好きな花をどのように植えようか、自由な発想が楽しい庭です。しかし、自然のままと言っても、植物の特性を知り、バランスなどを計画することも必要です。それをしないと、荒れ果てた庭になってしまいます。
手入れをしているのに、自然風にみせるところにイングリッシュガーデンの醍醐味があります。
○イングリッシュガーデンの作り方の3 つのポイント
1.ボーダーガーデンをつくる
イングリッシュガーデンの代表的なスタイルにボーダーガーデンがあります。
これは建物の屏や小道に沿って手前から奥にかけて高くなるように植物を配置して作ります。
こうすることで、庭に広がりや奥行きをもたせ、自然雰囲気をつくることができます。
ボーダーの幅は1~2mあれば大丈夫です。
2.イングリッシュガーデンは色彩が大切
あなたの好きな花の色は何色ですか?イングリッシュガーデンには、自然を感じる庭。どんな花でもokです。しかし、そこで大切になる植物の色です。色合いを同系色でそろえて配置しること、まとまりのある庭になります。
また花が咲く時期が1ヶ所にまとまらないように、季節ごとにずらして境界を作りながら配置することで1年を通して花を楽しむことができます。
3.エクステリアは自然素材を使おう
イングリッシュガーデンには自然素材が似合います。小道にはレンガやテラコッタタイルを据えたり、庭に置くベンチやテーブルも木製で、また小物もブリキやアイアンなど、なるべく自然素材で統一する。
○イングリッシュガーデンにおすすめの植物
1年を通して庭を彩るよう、様々な植物の花(宿根草、球根、1年草)を植えてみましよう。
ボーダーガーデンの手前には華やかな種類1、2年草(キンギョソウやパンジー、ビオラ、ストック、カンパニラ)などを。
その後には、チュリツプやガーベラ、アリウム、クリスマスローズといった球根や宿根草を植えます。
一番高い場所に植える代表的植物には、デルワィニウムやピナスやコニファーといったものがあります。
日陰にはギボウシのような存在感のある葉っぱを植えておくと庭の景観をぐっと引き締めてくれます。
しかし、ジキタリスやデルフィニウムなどのイギリスの花は日本の夏に耐えられないものも多いので、ワレモコウやツバキ、ボタン、山野草など日本の植物を植えてみても意外と似合うものです。
○イングリッシュガーデンにおすめ! バラやハーブを植えてみよう❗
バラはイングリッシュガーデンの代名詞といえるものです。絶対に植えなければならないものではありませんが、華やかな印象が庭のシンボル的ものとなるので植えてみると楽しいかもしれません。
その時、なるべく1本と主張の強い花ではなく、野に咲くような小ぶりのオールドローズやスプレータイプのバラ、モッコウバラなどを選ぶのもよいでしよう。
以上 2018、1、31
イングリッシュガーデンって何?お庭の作り方や植物の種類などをご紹介から掲載しました。
令和元年度山梨県・緑の普及啓発事業特別講演会に会員29名が参加して、後援者 の一翼を担う事が出来ました。