る第2回学習会の開催
- 日時:令和元年 9月11日(水) 午後1時30分~3時
2.場所:武田の杜サービスセンター 研修室
標題:「EM菌とは、その活用について」
講師:山 村 丈夫 氏
(EM共生ネットワーク山梨峡中支部会長)
講師紹介とEM菌とはの概要について、小林副会長より説明が有りました。
「EM菌とは、その活用について」
学習会資料「EMとは、その活用について」
1、EMとは?
エフェクテイブ・マイクロオーガニズムス
有用微生物群(EffectiveMicroorganisms)のことで、主に含まれている微生物は乳酸菌、酵母、光合成細菌等の有用菌(善玉菌)と言われている菌の共生物です。
開発者は琉球大学名誉教授で農学博士の比嘉照夫氏です、1980年に偶発的に完成し、1991年に「微生物の農業利用と環境保全」を著し、微生物の無限の可能性を強く示唆した。
その後、汚染にまみれた農業・水質・畜産・生ごみなどを再生する切り札としてEM技術がますます重要で有ることが世界的規模で証明されて来ている。
(1)EMの特徴
①抗酸化作用
②非イオン化作用(マイナスイオン効果)
③磁気共鳴波動(整流)
汚染の本質は、活性酸素・フリーラジカルによる強烈な酸化作用で有り、破壊は物質が酸化によってエネルギーを失ってイオン化し、有害な波動を出す現象である。環境の悪化や生産機能の低下、及び自然界に存在する病気の大半のものは、すべて酸化劣壊の結果で有る。EMはこの酸化劣壊を防ぐだけでなく、すでに酸化したものを正常に戻し、機能性を高める性質がある。
(2)微生物
森林などの落ち葉が積もった土壌には、土1g当たり1~10億個もの微生物が棲んでおり、有機物の分解・合成して土壌を肥沃にしている。
人体には種々雜多な微生物が約100兆個、腸内には100種類以上の細菌(総量約3kg)、皮膚1cm²には20~30万個の微生物が棲み付いている。(人体の細胞は約60兆個)
大気1m³には数百~数千個の細菌細胞やカビ胞子が飛んでおり、室内の空気ではさらに密度が高くなっている。
2、EMに含まれる主な微生物群の種類と働き
(1)光合成細菌群 嫌気強光好む(生育環境)
土壌が受ける光と熱をエネルギー源として、植物の根から出る分泌物、有機物、あるいは有害ガスを基質に、植物の生育に欠かせない窒素化合物、アミノ酸、生理活性物質、糖類などを合成する。
(2)乳酸菌群 嫌気条件で発酵により増殖
光合成細菌、酵母菌からもらい受けた糖類などをもとに乳酸を作り出す。乳酸には強い殺菌力があり有害な微生物の活動や有機物の腐敗分解を抑制する働きがある。
(3)酵母菌群 嫌気条件で発酵により増殖
植物の根から出る分泌物や光合成菌が作り出すアミノ酸、糖類、さらに土壌中の有機物などを発酵させることによって、有効な物質に変える。
(4)放線菌群 好気性菌(生活環境)
細菌とカビの中間形態を示す菌で、光合成細菌などがつくり出すアミノ酸などをもらい受けて抗生物質をつくり出す。これによって病原菌を抑制するほか、有害な細菌類やカビが増えるのに必要な物質(キチン菌)を先取りして増殖を抑え、その他の微生物が
生息しやすい環境をつくる。
3、EM技術を支えるEMの基本的資材及び特長
EM・1 :EM関連の基材で好気性と嫌気性の微生物(主な微生物は乳酸菌、酵母群、光合成細菌群)を天然材料で複合培養したもの。これらの種々の微生物の働きが有機物の処理、環境中の微生物の活性化を行い植物の培養、家畜の飼育に好影響を与えます。
EM・2 :天然材料を原料として各種有用微生物が生成する生理活性物質や酵素の働きを強化したもの。
土壌中でこれらの有効物質が生育促進や品質向上に作用します。放線菌を強化するためにつくられて坑酸化力が強い。
EM・3 :天然材料を光合成細菌を主体に培養したもの。土壌に有機物を投入した際の作物への悪影響を軽減しましす。
有用な放線菌の増殖を助け、作物の生育に適した土壌環境づくりを促進します。
EM・3S :光合成細菌主体で枯草菌(バチルス菌)を共生培養したもので、生きた微生物と微生物が作り出したカロチン系色素などの有効成分が、植物の生育を旺盛にしたり、甘みや色づきを良くします。
EM・7 :厳選された植物エキス、EMセラミックス、ミネラルをEM技術で統合させ、強い坑酸化力を有した植物活力剤です。
天然ストチュウ(EM・5) :醸造アルコール、醸造酒、にんにく、唐辛子を乳酸菌、酵母、光合成細菌と糖蜜を加えて発酵させた葉面散布用の農業資材です。天然材料を餌として増殖・活性した有用微生物の働きにより生成された各種有機酸を多く含んでいる。(害虫避棄効果等あり)
EM・XGOOLD : EMが産生する坑酸化物質の濃縮液。坑酸化力が極めと強いため、食品加工をはじめ、あらゆる資材の機能性を強化するためにあるが、医療・健康などの幅広い領域で使われている。無味無臭で「清涼飲料水」として市販させている。
EMセラミックス:EM・XとEM・1を粘土に混和して熟成したあと、800~1200℃で焼成したセラミックスで、極めと磁気共鳴波動(重力波)を持っている。製品としては使い道により種々あります。又、粉末状(パウダー=スーパーセラC)にして使いやすくしたものもあります。
EMW :機能的にはEM・1と同じであるが、EM・1作成基材を着色しない材料を使って作ったもので、家庭の清掃等を主体にした用途をもったもの。
EM活性液 :EM・1を糖蜜等を使って増殖し活性化したもの。
EMボカシ :米糖などをEMで有用発酵されたもの。用途により1型(生ごみ処理等)と2型(農業用)がある。
農業(緑化)でのEMの使い方
土壌散布する方法・葉面散布する方法・具体的な使い方
「樹園地」基本的には畑地と同様の使い方をします。
以上研修会資料を掲載しました。
第2回学習会は武田の杜サービスセンター研修室で盛会に開催されました。参加者は会員23名と一般参加者2名が熱心聴講していました。
参加者の皆さん大変ご苦労様でした。
やまなし緑サポーター会の実践や学習にお世話になっている、武田の杜サービスセンター